ボサツのような眼差しで

おいらが東京に出てきて、大学生活を始めると、驚くべきことに、18年間彼女なんて縁がなかったおいらにもすぐに彼女ができた。やっぱ東京だ。

彼女の名は真理子なんで、まりっぺと呼んでいた。彼女は小太りで、なのになぜかいつもほとんど食べなかった。もしかすると誰も見ていないところでは何か食べていたのかもしれないが、少なくとも友人たちの前ではケーキやおやつ程度の食事しかしているのしか見たことがなかった。

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ある日、その日は2日ほどフンづまりで、いよいよ切り札のアレをすぐにも入手する必要に迫られていた。しかし、最近その効果が薄れ始めているのを感じていた。以前ほどの切れ味がないのだ。それに、やはり、薬品で無理やり出し続けるのもよくないような気がしていた。まー、たしかにそーなんだが...背に腹は代えられず学校近くの薬屋で買ったアレをカバンに忍ばせ、いつもの喫茶店で使用する機会をうかがっていたのだが、そんな迷いのせいかどうか、それまで誰にも明かさなかったこの秘密兵器が、ぽろっとカバンから転げ出てきてしまったのだ。

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すぐに雑誌で隠したのだが、それを見逃さなかったまりっぺは、おいらの目を見て、当然、これはなに?と聞いてくるだろうと身構えたのだが、おいらの意に反して、すぐには何も言わず、また責めるでもなく、あたかもボサツのような眼差しで、「どれくらい使ってんの?」と静かに聞いてきたのだった。

おいらは慌てて「ああ、さ、最近ちょっと便秘気味なんですこしね」と答えると。彼女は意外なことを話し出した。そして、彼女こそがおいらが最初に出会った、「女神」、ではなくて「横綱」だったのだ。もちろん便秘界の...

キョジャッキー

キョジャッキー

大学生で1年留年中の身です。身長169cm、体重50kg。慢性的な金欠のため、日々様々なバイトおよび危ない?仕事に精を出す日々ですが、頑張っていきます!