キョジャッキーの失敗

彼女から別れを告げられた翌日、気が付くとおいらは新幹線の普通席にうずくまっていた。何処か、自分のことを誰も知らないところに行き、心を癒したかったのだ。なんとなく、というか、旅費の関係もあり、大阪で降りると、夕方には小さなビジネスホテルにたどり着いた。

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隣の敷地には神社があった。まだ夕方で、社務所も空いていたので、なぜかお守りを一つ購入した。旅装を解くまでもなく、荷物は旅行バック一つだけ、すでに夕食は駅地下で済ませたのだが、昨日の別れと、久々の旅行のせいか、ここ2日ほど便秘になっていた。「まずい、、、」カバンの中にはコーヒーエネマのキットが忍ばせてあったのだが、肝心のコーヒーがないことに気が付きあせる。そこで、コーヒーを求めてふらふらと町に飛び出した。一刻も早く、便秘を解消せねばならない。幸いも近くに小さなスーパーの明かりが見え、そこで、ネスカフェの粉末コーヒーをゲットすることができた。

ホテルの部屋に戻り、コーヒー液を調合したのだが、久々の便秘と、旅先の高揚感からか、それともただ早くスッキリしたかっただけなのか不明なのだが、いつもより5倍ほど濃い目の浣腸液をつくっていた。

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エネマは1.5リットルくらい入る袋状になっていて、少し高いところに吊るす。袋の下には管が付いていて、これを肛門に挿入する仕組みだ。洋式のトイレに座りながら、袋いっぱいにあった茶色いコーヒーの液体が重力でみるみる体内に吸い込まれていく様は壮観だ。いったい、どこにこんなに入ってしまうのか?いつもながら人体の不思議は感慨深い。などと考えていると、なぜか、胸が息苦しい。こ、呼吸がうまくできないではないか。心臓が急速にトク、ト、ク、ト、、ク、、、という感じでしだいにゆっくりになり、ふと目の前の鏡を見ると、おいらの顔色はホラー映画のゾンビのようにまっ白くなっていて、血の気が全くなかった。

キョジャッキー

キョジャッキー

大学生で1年留年中の身です。身長169cm、体重50kg。慢性的な金欠のため、日々様々なバイトおよび危ない?仕事に精を出す日々ですが、頑張っていきます!