ニットの毛玉の取り方|道具別の使い分けと、やってはいけない対処
この記事の結論
ニットの毛玉は電動の毛玉取り器で取るのが最も安全です。手で引っ張って抜くと穴が開くため、絶対にやめてください。
最終更新: 2026年8月7日
毛玉はなぜできるのか
毛玉は、繊維同士がこすれて表面に浮き出し、それが絡まって玉になったものです。脇の下、袖の内側、バッグが当たる部分にできやすいのは、そこが最もこすれるからです。
つまり毛玉は劣化ではなく摩擦の結果です。だから高い服でもできますし、正しく扱えば安いニットでも出にくくなります。
道具の使い分け
| 道具 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 電動の毛玉取り器 | 全体的に毛玉が出ているとき | 押しつけない。滑らせるだけ |
| 小さいハサミ | 大きい毛玉が数個だけのとき | 根元から切る。引っ張らない |
| 目の細かいブラシ | 毛足の長い素材の軽い毛羽立ち | 一方向にとかす |
| T字カミソリ | 応急処置のみ | 生地を削るため常用しない |
最初に選ぶべきは電動の毛玉取り器です。 刃が直接生地に触れない構造になっているため、他の道具より生地を傷めにくくできています。
やってはいけない3つのこと
手で引っ張って抜く。 これが最も多い失敗です。毛玉は繊維が絡まったものなので、引っ張れば根元の繊維ごと抜けます。その場では取れたように見えますが、生地は確実に薄くなり、繰り返すと穴が開きます。
力を入れて毛玉取り器を押しつける。 早く取れそうに感じますが、生地ごと削っています。ニットは編み地なので、削れた部分から伸びたり穴が開いたりします。
濡れた状態で作業する。 洗濯直後など繊維が水を含んでいるときは、繊維が柔らかくなって切れやすくなっています。完全に乾いてから作業してください。
毛玉を作らないために
取ることより、作らないほうが服は長持ちします。
同じ服を続けて着ない。 1日着たら1日休ませます。繊維が元の形に戻る時間を作ると、摩擦の蓄積が減ります。
洗濯ネットに入れる。 洗濯機の中で他の衣類とこすれるのが、着用中の摩擦と同じくらい毛玉の原因になります。畳んでネットに入れ、裏返して洗ってください。
着たあとにブラッシングする。 毛並みを整えると、浮いた繊維が絡まる前に元に戻ります。1回30秒程度で十分です。
柔軟剤を使う。 繊維の表面が滑らかになり、摩擦が減ります。ただし入れすぎると吸水性が落ちるので、規定量を守ってください。
手順
- 服を平らな場所に広げるテーブルなど硬く平らな面に置きます。手に持ったまま作業すると生地が伸び、毛玉と一緒に繊維を巻き込みます。
- 毛玉の向きをそろえる目の粗いブラシで一方向に軽くとかし、毛玉を表面に浮かせます。この一手間で取れ方が変わります。
- 毛玉取り器を軽く当てる押しつけず、生地の上を滑らせるように動かします。力を入れるほど生地を削ります。
- 残った毛玉をハサミで切る大きい毛玉が残ったら、眉毛用の小さなハサミで根元から切ります。引っ張らずに切るのが重要です。
- 仕上げにブラッシングする毛並みを整えると、表面が均一になって毛玉が再発しにくくなります。
よくある質問
- 毛玉取り器とカミソリ、どちらがいいですか?
- 電動の毛玉取り器をおすすめします。カミソリは刃が直接生地に触れるため、力加減を誤ると繊維ごと削って薄くなります。カシミヤやアンゴラなど繊細な素材では特に避けてください。
- 毛玉を手で引っ張るのはだめですか?
- だめです。毛玉は繊維が絡まってできているので、引っ張ると根元の繊維ごと抜けて穴が開きます。取れたように見えても生地は薄くなっています。
- 毛玉ができやすい素材はありますか?
- アクリルやポリエステルなどの化学繊維、それらと天然繊維の混紡は毛玉ができやすい傾向があります。繊維が細く短いほど絡まりやすいためです。
- 毛玉は何回くらい取っても大丈夫ですか?
- 回数の上限はありませんが、取るたびに生地は薄くなります。頻繁に取ることになる場合は、取ることより予防を見直したほうが服は長持ちします。
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