ニットの型崩れを直す方法|伸びた袖口と裾を戻す手順
この記事の結論
伸びた袖口と裾は、お湯につけるかスチームを当てれば縮んで戻ります。全体が伸びた場合は洗って平干しします。
最終更新: 2026年8月10日
ニットが伸びるのは、繊維が引っ張られたまま形を覚えてしまったからです。
編み物は糸を輪にして組んだ構造なので、引っ張られると輪が広がります。熱と水を使えば、この輪を縮められます。
どこが伸びたかで対処が変わる
| 伸びた場所 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 袖口・裾のリブ | 手や腰でこすれる、引っ張る | お湯かスチームで縮める |
| 肩から袖 | ハンガーに吊るして保管した | 洗って平干し |
| 着丈全体 | 吊るして保管、洗濯機の脱水 | 洗って平干し |
| 首まわり | 頭を通すときに引っ張る | お湯かスチームで縮める |
部分的な伸びは部分的に直せます。 袖口だけ伸びたのに全体を洗う必要はありません。伸びた場所だけお湯につけてください。
やってはいけないこと
熱湯を使う。 縮ませたいからと熱くしすぎると、縮みすぎたりフェルト化したりします。40〜50℃、触って熱いと感じない程度にしてください。
乾燥機で縮めようとする。 制御できません。全体が縮んで着られなくなります。
濡れたまま吊るす。 水を含んだニットは重く、乾く過程で確実に伸びます。せっかく縮めた分が台無しになります。
強く引っ張って形を整える。 縮めたい方向と逆の力をかけています。手で押さえて形を作るだけにしてください。
伸ばさないための保管
畳んで棚に置く。 これが基本です。ハンガーに吊るした瞬間から、自重で伸び始めます。
どうしても吊るすなら袖をかける。 ハンガーに肩を通すのではなく、身頃を二つ折りにして袖を上からかける形にすると、重さが分散します。
洗濯は手洗いか、ネットに畳んで入れる。 洗濯機の中で引っ張られるのが、伸びの大きな原因です。脱水も短く設定してください。
平干しネットを使う。 ニットを乾かすときの必需品です。平らに広げて乾かせば、形が崩れません。1つ持っておくと、ニット全般の寿命が変わります。
シーズン終わりは洗ってから畳んでしまう。 皮脂が残っていると繊維が硬くなり、次のシーズンに型崩れしやすくなります。
手順
- 伸びた部分だけをお湯につける洗面器に40〜50℃のお湯を張り、袖口や裾だけを2〜3分浸します。全体を濡らす必要はありません。
- タオルで水気を取る絞らず、タオルで挟んで押さえます。ねじると別の型崩れが起きます。
- 形を整えて平らに乾かす袖口なら本来の幅に整えます。乾く過程でその形に固定されます。
- 全体が伸びている場合は洗って平干しする中性洗剤で手洗いし、平干しネットに広げて乾かします。吊るすと自重でさらに伸びます。
よくある質問
- なぜお湯で縮むのですか?
- ウールは熱と水で繊維が縮む性質があるためです。縮んだセーターを戻すときに熱を避けるのと、まったく同じ原理を逆に使っています。だから加減が要り、長く浸けすぎると縮みすぎます。
- 化学繊維のニットでも戻りますか?
- アクリルやポリエステルは熱で縮む仕組みが違い、この方法では戻りにくいです。スチームを当てて形を整え、平らに乾かす方法のほうが向いています。
- ハンガーに吊るしてはいけないのですか?
- ニットは吊るすと自重で伸びます。特に肩から袖にかけてと、着丈が伸びます。畳んで棚に置くのが正解です。どうしても吊るす場合は、袖を身頃にかけてハンガーに載せる形にしてください。
- 一度伸びたニットはまた伸びますか?
- 同じ扱いをすれば伸びます。戻しても繊維が元の強度に回復したわけではないので、保管方法を変えないと繰り返します。
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