ニットの糸引き・ほつれの直し方|引っ張ると穴になります
この記事の結論
飛び出した糸は絶対に切らないでください。とじ針で裏側へ引き込み、周りの編み目を寄せれば元に戻ります。
最終更新: 2026年8月10日
ニットから糸が飛び出したとき、やってはいけないことが1つだけあります。切ることです。
ここさえ守れば、たいていは元に戻せます。
なぜ切ってはいけないのか
ニットは1本の糸を輪にして編んだ構造です。織物のように縦横の糸が組まれているのではなく、1本がつながっています。
だから糸を切ると、そこから編み目がほどけます。その場では目立たなくても、着て動くたびに輪が外れていき、やがて穴になります。
飛び出した糸は「余計なもの」ではなく、その服を構成している糸そのものです。減らすのではなく、元の場所へ戻すのが正しい対処です。
道具があると早い
| 道具 | 使いやすさ | 入手 |
|---|---|---|
| ほつれ直し針 | 最も確実 | 手芸店・通販で数百円 |
| とじ針(毛糸用) | 十分使える | 手芸店・100円ショップ |
| かぎ針(細いもの) | 使える | 手芸店 |
| 縫い針 | 太い糸だと通しにくい | 家にあるもの |
ほつれ直し針は、先端に細かい返しが付いていて、糸を引っかけて裏へ通せます。 数百円なので、ニットをよく着るなら持っておくと安心です。
なければ、とじ針でも問題なく作業できます。
やってはいけないこと
糸を切る。 穴になります。これだけは避けてください。
飛び出した糸を強く引っ張る。 周囲の編み目が引きつれて、服全体が歪みます。
引っかけた直後に無理やり外そうとする。 引っかかったものを先に外してから、落ち着いて作業してください。慌てて引くと被害が広がります。
そのまま洗濯機で洗う。 洗濯中にさらに引っ張られて、糸が長く引き出されます。直してから洗ってください。
引っかけないために
指輪・時計・ブレスレットに注意する。 ニットを着るときと脱ぐときに最も引っかかります。着脱の前に外す習慣にすると、事故が大きく減ります。
バッグの金具を確認する。 チェーンのショルダーや、ファスナーの引き手が当たる位置は要注意です。
ざらついた場所に寄りかからない。 レンガの壁、木のベンチ、ラタンの椅子などで引っかけます。
目の粗いニットほど気をつける。 ざっくり編まれたものは引っかかりやすく、1目が大きいぶん穴も目立ちます。混雑した場所では上にコートを羽織ってください。
手順
- まず何もしないで状態を見る飛び出した糸をどこから引き出されたか確認します。焦って引っ張ると、周囲の編み目まで崩れます。
- とじ針で裏側へ引き込む糸の付け根に針を刺し、飛び出した糸を裏へ引き抜きます。専用のほつれ直し針があるとさらに簡単です。
- 表から編み目を整える糸を抜いた場所は編み目が詰まっています。指で軽く広げて、周囲と同じ密度に戻します。
- 周囲を横方向に少しずつ引く引き込んだぶん、周りの編み目が引きつれています。左右に軽く伸ばして糸を分散させます。
- スチームを当てて落ち着かせる軽く蒸気を当てると繊維が緩み、編み目が均一に戻ります。
よくある質問
- 飛び出した糸を切ってはいけないのですか?
- 切ってはいけません。ニットは1本の糸を編んで作られているので、切ると編み目がほどけて穴になります。しかも着るたびに広がります。必ず裏へ引き込んでください。
- ほつれ直し針とは何ですか?
- 先端が細かい返し(かえし)になっていて、糸を引っかけて裏へ通すための道具です。数百円で手に入り、とじ針より確実に作業できます。ニットをよく着るなら1本持っておくと安心です。
- 織物(シャツやスカート)でも同じですか?
- 織物は縦横に糸が組まれているので、ニットほど簡単にはほどけません。ただし引っ張ると生地が歪むので、やはり裏へ引き込むのが基本です。
- 引き込んだ跡が残ってしまいました
- 引き込んだ部分の編み目が詰まっているためです。周囲を横方向に軽く伸ばして糸を分散させ、スチームを当ててください。それでも残る場合は、一度洗って平干しすると馴染むことがあります。
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