虫食い穴の直し方と防ぎ方|洗ってからしまえば食われません
この記事の結論
虫が食べるのはウールなどの動物性繊維です。洗ってからしまうだけで、大半の虫食いは防げます。
最終更新: 2026年8月10日
虫食いは運ではありません。食われる服と食われない服には、はっきりした違いがあります。
わかってしまえば、防ぐのは簡単です。
虫が食べるもの
衣類を食べるのは、カツオブシムシやイガの幼虫です。彼らが食べるのは動物性の繊維に含まれるタンパク質です。
| 素材 | 食われるか |
|---|---|
| ウール、カシミヤ、アンゴラ | よく食われる |
| シルク | 食われる |
| 綿、麻 | 基本は食われない |
| ポリエステル、アクリル | 食われない |
ただし例外があります。綿やポリエステルでも、皮脂や食べこぼしが付いていると食われます。 幼虫にとってはそこがえさだからです。
つまり、洗わずにしまった服が最も危ないということです。汗を吸ったまましまったウールのセーターは、彼らにとって最高の環境になります。
穴の大きさで対処が変わる
| 穴の大きさ | 対処 |
|---|---|
| 2mm以下 | 周りの糸を裏へ寄せるだけで目立たなくなる |
| 5mm程度 | 共布や似た色の糸で塞ぐ/裏から補修シート |
| 1cm以上 | かけつぎに出す(専門店で数千円) |
| 目立つ場所 | 大きさに関係なくかけつぎを検討 |
気に入っている服なら、かけつぎを検討してください。 元の生地から糸を取って織り直す技法で、近くで見ないとわからない仕上がりになります。費用はかかりますが、捨てるよりは安く済みます。
やってはいけないこと
穴を見つけても放置する。 編み地は穴から目が落ちて広がります。着るたびに大きくなるので、小さいうちに止めてください。
引っ張って形を整えようとする。 穴が広がります。
1着だけ確認して安心する。 幼虫は同じ収納場所の中を移動します。1着に穴があれば、他も食われていると考えて全部点検してください。
クリーニングのビニール袋のまま保管する。 湿気がこもってカビと虫の両方を呼びます。持ち帰ったら袋を外してください。
来年、食われないために
しまう前に必ず洗う。 これが最も効きます。皮脂と食べこぼしを落とせば、食べる理由がなくなります。1シーズン着ていなくても、しまう前に一度洗ってください。
防虫剤は衣類の上に置く。 成分は空気より重く下へ広がるので、下に置いても効きません。引き出しなら一番上、衣装ケースなら服の上に載せてください。
密閉できる容器を使う。 防虫剤の成分が留まり、虫の侵入も防げます。ふた付きの衣装ケースが向いています。
湿気を避ける。 幼虫は湿った環境を好みます。除湿剤を一緒に入れるか、押し入れならすのこを敷いて床から離してください。
しまう前に収納場所を掃除する。 前のシーズンの卵や幼虫が残っていれば、また同じことが起きます。掃除機をかけ、拭いてから服を入れてください。
手順
- 穴の大きさを確認する5mm以下なら自分で直せます。それより大きい、または目立つ場所なら、かけつぎに出すほうがきれいに仕上がります。
- 周りの糸を裏側に寄せるとじ針で、穴の周りの糸を裏へ引き込みます。表から見て穴が小さくなればここで止めても構いません。
- 共布か似た色の糸で塞ぐ縫い代など目立たない場所から糸を取ると色が合います。編み目に沿って、周囲の糸をすくいながら寄せます。
- 裏から補修シートを当てる薄手の生地なら、アイロン接着の補修シートを裏に貼ると穴が広がりません。表からは目立ちません。
- 残りの服も点検する1着に虫食いがあれば、同じ場所にしまっていた服も食われています。全部広げて確認してください。
よくある質問
- どんな服が食われますか?
- ウール、カシミヤ、シルク、アンゴラなど動物性の繊維です。虫はこれらに含まれるタンパク質を食べます。綿・麻・ポリエステルは基本的に食われませんが、皮脂や食べこぼしが付いていると、そこだけ餌とみなされて食べられることがあります。
- 防虫剤を入れていたのに食われたのはなぜですか?
- 防虫剤は成分が空気より重く、下へ広がります。衣類の上に置かないと効きません。また密閉されていない場所では成分が抜けてしまいます。有効期限が切れている場合も多いので確認してください。
- 虫食いは繰り返しますか?
- 原因を断たなければ繰り返します。幼虫が服の中で育っている場合、次のシーズンも同じ場所で発生します。一度食われたら、そこにしまっていた服を全部洗い、収納場所も掃除してください。
- クリーニングに出せば安心ですか?
- クリーニング直後は安全ですが、ビニール袋をかけたまま保管すると湿気がこもり、かえって傷みます。袋は外して、通気性のあるカバーに替えてしまってください。
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